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執筆者の写真みさわたけひこ

【失敗談】「名古屋の嫁入り絵本」を中止した理由

更新日:7月9日


2012〜13年、自宅結婚式・自宅前撮りをやりはじめてしばらくたった頃、

花嫁さんが、実家を出て、嫁ぎ先に行く様子を描いた絵本を、

自費出版しようとしたことがあります。


【昔の結婚式】名古屋の嫁入り 絵本

昭和三十年代頃、1960年代のいわゆる一番派手だった頃の<名古屋の嫁入り>を描いた絵本です。


派手なイメージがある<名古屋の嫁入り>ですが、

実際の地域は、名古屋というよりも愛知県尾張地方北部と岐阜西濃地方あたりが一番派手だった印象です。


自分が実際出くわしたり、伺った先で聞いたりした、いろいろな嫁入りの習わしを詰め込んで

一冊の絵本にしました。


地元の大学の文化人類学の先生に監修をして頂きながらすすめていました。



制作途中に

当時、制作途中の絵本を人に見て頂いて、意見を聞いたり

自分のHP上で、部分的に公開して意見を求めていたりしていました。


そのうちだんだん様相が変わってきました。


テンプレートにしようとする人と

否定して自分の知識を正当化する人

見た人の意見は、多くの場合、二つに分かれました。


若いプランナーさんとかは、はじめて知る習わしに目を輝かせ

これをすべてコピーした結婚式を考えたり(汗)

  (この絵本は教科書ではないので、この通りにする必要はないのです)


描いてある習わしに、それは間違いで、本当はこれが正しいと述べる人。

  (習わしなんて、家ごとに違ったりするので、どれが正しいとかないと自分は思っています)


その様子を見ていて

これを世に出すと良くないと思って中止してしまいました。

これを押しつけられた新郎新婦さんが、結婚式が窮屈になってしまう。 ルールばかり増やしても良いことないです。


私が撮影したい自宅での花嫁さんには、

そんなテンプレートや、何が正しい何が間違っているとか、根拠がよくわからないルールとかで、やってほしいわけじゃなくて

自分の気持ちの奥底から・・・やっぱり家で花嫁支度をしたい、家で結婚式をしたい、家で写真を撮って欲しいと

思った上でやってほしいのです。



その後

自費出版はやめてしまいましたが、内容はその後も修正を繰り返し

お世話になった方々へ数冊作ってプレゼントしました。


それでも、まだまだ書き漏らしていることがたくさんあると感じていて

いまだに、未完の状態です。



結婚式業界の環境もかなり変わってきたので、

今なら素直に見てもらえるかもしれないと思って今回出してみました。


気になる方は、お問い合わせ下さい。


三澤武彦 2024/7 追伸

欲しいというお問合せがありました。

未完である事を了承の上、オンデマンド印刷で注文のあった分しか作れないので

1冊15000円ほど、プラス送料になります。






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