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結婚式のカメラマンの選び方

by みさわたけひこ

サイトを更新するにあたりアクセス数を調べたら、今でも結婚式の写真のページが一番訪問者が多いことがわかって、せっかく見てくれる人がいるのだから考えていることを書いてみようと思ったわけです。

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最初のホームページ
これは2001年に最初に作った私のホームページの復刻版です。インターネットで集客した先駆けのカメラマンのひとりでした。

当時のインターネット普及率は40%未満。まだまだ一部のオタクのものという感じがありました(笑)

当時はネット回線が遅くて、幅が800ピクセル、画像は長辺450ピクセルが精一杯でした。

 

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初期のホームページの待ち受け画面

2001年当時はネット回線が遅くて、画像を読み込むまでに数十秒かかりので、最初に表示させる待ち受け画面を用意するのが普通でした。

 

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Top Page Gallery1999-2008
初期の懐かしいギャラリーです。HPのトップの飾る写真は毎週のように更新していました。その写真を集めたギャラリーです。
クリックするとスライドショーと音楽が流れますので音量に気をつけて下さいね。まだフィルムが主の時代でした。

 

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Top Page Gallery2008-2011
ネットの速度が上がってくると、写真大きく表示できるようになりました。

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結婚写真をはじめる人へ
2008-2009年に、一部の人しか知らないブログで書いていた結婚式のカメラマンになるための心得・・・というか写真を撮る人としての勉強方法と考え方を書いています。第1章から9章まであるけど、終盤は精神論になっていくので、なかなか9章までたどり着いた人は少ないです。でも、一番読んでほしいのは9章かな。今読むと全体にちょっと説教くさい文章で反省しています。

ヨメさんに読んでもらったら

これは手に職を持つどんな仕事にも言えることだと言ってました。ただ、カメラマン側からは支持されるだろうけど若い新郎新婦さんにこれを理解してもらい賛同されるのはかなり難しいのでは・・・と、言われました。

SNSから生まれたカメラマン
SNSで発信して安易にカメラマンになれる時代になって、カメラマンの底辺はかなり広がったのですが、実際はなかなか仕事として成り立っている人は少ないという話を聞きました。ホームページが増えた頃も同じようなことがありました。あの時の人たちはいったいどこに行ったのでしょう?ある人は違う集客に活路を見いだしたり、ある人は消えてしまったり。SNSからのカメラマンもやがて淘汰されるのかも。あるいは仕事の考え方がガラッと変わってカメラマンというのは副業のことを言う時代が来るのかもしれません。

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この子のパパとママの結婚式の写真を撮って、それからずっと撮っています。

こう言われて、年寄り扱いするな(笑)と思ったけど、正直うれしかったなあ。

はじめまして

このサイトの作者の三澤武彦と申します。1990年代から結婚式の写真を撮っていました。

現在は、ウエディング業界の結婚式の撮影はやめてしまいましたが(今は自分で結婚式作っています)、それまで20年近くウエディング産業の結婚式の写真を撮ってきました。
 

カメラマン捜しの歴史
初期は結婚情報誌の広告、その次はホームページから、それがブログになってmixiになって、今はSNS、インスタとかで捜す人が多くなっているみたいですね。

カメラマンの気質
どうだオレの写真はすごいだろ! インターネットがカメラマンを捜す方法のひとつになってから、ネット上ではそんな自己顕示欲旺盛なカメラマンが多かった気がします。見てるとちょっと閉口しましたが、自分もそのひとりだったかもしれません。

SNSとカメラマン
FacebookやInstagram、SNSの登場で「いいね」でリアルタイムで写真が評価されるようになると、自己顕示欲だけではダメになりました。そのかわり人気の写真は、あっという間に広がるようになって、なんかどれも似たような写真があふれていると思いませんか?

 

選ぶ決め手
SNSで大量の写真を見て、「この写真いいなあ」までは判断できるんだけど、この人とあの人の写真で、さてどっちがいいのか決め手になるものってなんでしょう? 実はみなさん案外無いんですよね。みんなそこそこ上手だし写真も似てるし。

 

選ばれるカメラマン側の気持ち
Instagramから問い合わせがあると、最初はうれしいけど、だんだん、なんか回転寿司の寿司になった気分で、自分の代わりがいっぱいいる感じで、選ばれてうれしいのか虚しいのかわからなくなってきます。
カメラマンの本音は「あなたに撮ってほしいです」そう言われてみたいのです。他のカメラマンと相見積もりとか求められたら、それだけでやる気なくすのがカメラマンです。

 

カメラマンとの相性
結婚式の写真を捜すあなた達も、写真を撮るカメラマンも同じ人間で、買う人と商品ではありません。結局のところ人と人との出会いと相性になります。だから、可能であれば気になるカメラマンさんと一度会って接して話をしてみることをおすすめします。私もカメラマンという自営業になるときに恩師から「仕事をする上で一番大事なのは人間性だ」そう教えられました。

カメラマンへの質問
お二人の幸せな一日を気持ちを込めて写真に残します。結婚式のカメラマンの決まり文句です。そんな話は聞き流して、あなた達がカメラマンと会う時に、こんな質問をぶつけてみるとイイです。

「ぼくたちに子供が生まれて、やがて大きくなって七五三があったり入学式があったり・・・やがて成人式、そしてその子が結婚する時にも、あなたが写真を撮ってくれますか?」
 

​​

相手はきょとんとするかもしれません、戸惑うかもしれません、喜ぶかもしれません。そのリアクションをよく見ておいて下さい。

「仕事だから撮りますよ」
「来年のこともわからないのに、そんな先のことまでわかりません」

「そのときに結婚式なんか撮ってるのかなあ?」

「それまで写真で喰っていけるかしら」と、答えるカメラマンと

プレッシャーを感じながらも泣いて喜ぶカメラマンと、どちらに撮影をお願いしたいですか?

魔法の言葉
これは、お金がもらえるから写真を撮ると考えているカメラマンを、「あなたの写真を撮りたい」に変えてくれる魔法の言葉なのです。ただ、質問する側にもかなり覚悟がいります。そう何回も使えません。だってそのカメラマンと人生を一緒に歩いて行く宣言ですから。返事するカメラマンだって覚悟がいります。

そんなカメラマンいるのかしら?

いたら誰か紹介して下さい。
紹介なんて出来ません。実はカメラマンを育ててゆくのはあなたなんです。どうカメラマンのやる気を出させるかという話です。そこそこの感覚さえあれば、写真の腕は後から付いてきます。「三澤さん写真上手くなりましたよね」恥ずかしい話ですが時々そう言われます(汗)下手くそな時代からずっと長い目で見てくれてありがたいです。ホントお客さんに育ててもらいました。

カメラマンの色
カメラマンはそれぞれの色を持っています。カメラマンが持っている色にあなたの色を加えて、お互いが影響し合って新しい色を作る作業、それがカメラマンを成長させます、育てます。ネットで写真を選ぶとカメラマンの色に染まることが写真を撮ってもらうことだと勘違いしてしまいますが、それではただのルーティンワーク。カメラマンとしては楽だけど、成長しないつまらない仕事になってしまいます。SNSに感化されすぎると自分の色さえ見失ってしまうこともありますが。

 

人生のカメラマン

結婚式の写真も家族写真なのです。結婚式はほんのスタートに過ぎません、大事なのはそれからなのですから。一生付き合っていけるカメラマンと考えると、写真の見え方もかわってきますよね。カメラマンも違う感じに見えると思います。

カメラマンはおのずとあなたと同世代かちょっと年下くらいの方が楽しかったりします。あとは気が合うかどうかですよね。

最後まで読んでくれて

ありがとうございます。

参考になったらうれしいです。

2019/2/14 三澤武彦

三十年アルバム

結婚式から毎年毎年、家族写真を撮影して30ページのアルバムに収めています。
この写真を撮ったときで12年目(2010現在) 今では18年目になりました。それでも、完成まであと12年かかります。

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